生活スタイルは変わるだろうか?

お題「#この1年の変化」

反論を恐れずに言うならば、僕は昔より今の方が良いと思えるケースが多い。

例えば映画やコンサートなどでは、両隣に知らない人が座るのは気になるし、電車やバスなどの公共の移動でも、隣が空いてた方が良い。鮨詰め状態よりは、余裕があった方がホッとする。

飲食店では知らない客同士が近くに座るよりも距離があった方が良いと感じるし、お酒が伴った席なら尚更、直ぐ隣の席で話している事が筒抜けだったり、煩くて相手の話し声が聞こえず、大きな声で会話するよりは、個室の方が良いと感じる。

喫煙される場所も少なくなったから助かるけど、それでも尚綺麗な空気の循環を感じる方が良いから、自然と空気が淀んだり悪いところを避ける様になった。

密閉、密集、密接とは上手く言ったものだと妙に納得したし、全く異論はなかった。

仕事柄と言うのもあるけれど、真夏の暑い日は別にして、自分はそれ以外マスクを着けていることがもともと多かった。春は花粉症の予防に、秋は風邪予防に着けていると、逆に風邪ですか?と聞かれたりする。冬は暖かく防寒着の一部になってたりするから手放せない。

マスクという”フィルター”を身に付けていると、妙に安心感が得られるのは気のせいだろうか。自分を隠す様な、人には見られない様な、サングラスの様な効果もあるのかも知れない。

仕事での客先訪問の際も、来てくれるなと言ってきたり、アポなしではまず会えなくなった。つまり昔は当たり前だった御用聞き営業スタイルでは通用しない。社内でもメールは多用されるし「Teams」などアプリや電子デバイスよろしく、Web会議は当たり前、今やインターネットは使って当たり前の世界になった。昔からガジェットやモバイル環境好きな自分には、持って来いの世の中なのでは?とも思えてくる。

そして街中の支払いは、奇しくも国の働きかけで電子決済を奨める流れが始まっていたことも功を奏していると思う。現金に触れることなく決済が行われるシステムは衛生的で便利だし、後から支払い先を見直せたり、傾向を知ることができる点でも面白い。

そんな自分が、コロナ禍に順応できない訳が無い。

しかし、世の中が全てそう言う環境に順応できる仕事ばかりでは無いし、人もまた同じ。これが当たり前に浸透するには、相当の時間を要するだろう。そしてこのままでは経済も立ち行かなくなるから、それもまた良いとは言えない。けれどもこんな環境下でも、倒産する会社も出てくれば、過去最高の売り上げをあげる会社もある訳で、困る人あれば喜ぶ人もあるのが世の常。今後もそう言う流れは避けられないように感じている。

「経済活動と感染予防、どちらが大事?」と言う質問は「お父さんとお母さん、どっちが大事?」「仕事と家庭どっちが大事なの?」と聞かれてるようなもの。どちらも大事だし、要はバランスが大事なんだと思う。

一年前とは明らかに変わった現在地、果たして新しい生活スタイルは浸透していくだろうか?元に戻るのではなく、是非とも人類の新しい世界へと変化し順応していって欲しいと願う。